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お勧め小説 2022年3月14日

今日の大阪は曇り。予報は雨模様だが降ってないようだ。

気温は14℃~23℃という。一気に春めいている。

というか、初夏みたいな。

昼食後、また東横堀川へ行ってみた。

晩に雨が降り、気温が上昇したためか、桜の蕾がかなり大きくなっていた。

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2月がかなり寒かったので桜の開花はいつもより遅れるのでは、と思っていたが結構早そうだ。

 

さて、今日のお勧め本。

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「死に金」 福澤徹三

 

私にとって福澤氏の作品「汝、隣人を愛せよ」に続く2冊目の本です。

主人公は矢坂という男。手荒く稼ぐのはヤクザと変わらないが、ヤクザではない。どの組にも属さないが、それでも後ろ盾となる組長はいる。そしてその矢坂が病気になり入院。今や死を待つのみとなる。かなりの大金をため込んでいるらしい。そのまま矢坂が無くなれば金の行方は消えてしまう。これを回りのややこしい連中が黙って見過ごすわけがない。そこでドタバタ劇が展開するという話。

しかし、この矢坂という男は頑固なのだ。20年以上も別居している妻も信用していない。回りのヤクザに脅されても金の行方は明かさない。でも最後にはどうにか納まるところに納まるのだが。

唯一、次の文章が引っかかった。

「人生の貴重な時間と時給七百円に換えたのだ」

主人公の母がパート先のスーパーで倒れたときの主人公の言葉。

なんてことない言葉なのだが、人生で二度と戻らない、掛け替えのない時間。これはやはり大切に使わないとなあ。どうにもならないものがあるのは確かだが、常に今の時間、最大限有効に使っているか、と自問したいもんだ。

楽しくは読めるが。

 

この本のお勧め度は△です。(◎最高、〇まあまあ、△まあ、◆あまり)