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お勧め小説 2022年3月19日

初夏を思わせる天気が続いていたが、昨日は雨で今日は曇天。時々雨が降るという生憎の天気。でもこの雨は貴重なんだろう。

気温は8℃~14℃。真冬に比べれば暖かいのだろうが、急激な低温は冷たく感じる。

桜の蕾は順調に膨らんでいたが、小休止か。

3連休の立ち上がり、まあのんびり行こう。

 

今日のランチは近所のコメダ珈琲

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たっぷり入った珈琲とミックスサンドイッチ。ここのサンドは食べ応えがある。

食後はいつものジムへ。今日は悪天気なので人が少なかった。まあ、少ない方が楽に移動できるのでこちらとしてはテンポよくトレーニングができるというもの。

しかし、今日の歩数は601歩と異常に少ない。明日は少しは歩こう。

 

さて、今日のお勧め小説。

「シャドウ」 道尾秀介だ。

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道尾秀介という作家の本を手にするのは初めてだ。

ミステリーということだが、いきなり警察が出てきて追跡したりするのではない。

主人公は我茂洋一郎、否その息子の凰介、どちらとも言える。我茂家は夫婦と子供一人だったが、洋一郎の妻、咲枝が病死してしまう。洋一郎の勤務先は医科大学の付属病院だが、医科大学には同窓だった水城という親友がいた。そして我茂の妻咲枝と水城の妻も4人とも同じ医科大学の同窓でその子供まで同級生という偶然が重なった。

話の展開は水城の妻、恵が咲枝の病死後を追うように自殺してしまうことから大きく動き出す。

我茂の息子、凰介は亡くなった母、咲枝に対する思いと父親に対する葛藤、そして水城の娘、亜紀は母、恵の死と父親との葛藤、共に同級生で小学五年生でありながら苦悩していく姿が表現されている。

後半になるに連れて鳳介を中心に話が展開、真相が徐々に明らかに。

しかし今の小学五年生ってこんなにも賢いのか。自分自身を振り返ってみると、友達とふざけ合ってバカばかりしていたのにと思う。ひよっとしてまだおねしょもしていたような気がする。ただ家業を手伝って自転車で配達したりしていたことも事実だが。但し嫌々ながらだが。

文章の中で「一位が必ず得をするわけでもなければ、偉いわけでもないんだ」という凰介の父親の言葉が、まあ状況によればそうなのだろう、と思う。

この本、文庫本なのだが、文字が小さい分ボリュームは結構ある。子供に重きを置いた話なので年配者にはなあ。若者の恋愛物同様、歳をとるともう読み辛いわな。

 

この本のお勧め度は△です。(◎最高、〇まあまあ、△まあ、◆あまり)