お勧め小説 2022年3月7日
今日の大阪は晴れ後曇り。朝はとても寒い。
気温は3℃~11℃。
今日の本の紹介は、「汝、隣人を愛せよ」福澤徹三。
この作家、読むのは初めてだ。
題名は何だかキリスト教の聖書に書かれているような言葉。
主人公は真壁という大学講師。妻、子一人の家庭。8階建てのマンションの最上階に住む。
半年前にこの中古マンションに越してきたのだが、同じ住人とどうもしっくりいかない。そんな中で管理組合の理事に当たってしまう。階下の住人からは執拗ないやがらせを受け、なんとかしようとするが、非協力的な理事長から逆に嫌味をいわれてしまうのだ。そうこうする内に職場を馘首されてしまい、妻も息子もてんでてんでに。四面楚歌に陥りそうになるが、、、。
マンションって、所詮集合住宅。色んな人が集まるから色んな問題が湧き出る。この小説の場合、ちょっと異常だが、結構楽しく読めた。
理事といえば私も何回か経験したが、あれは無報酬で時間ばかり取られて大変だ。皆が嫌がるものだから、将来的にはなり手が無くて、外部に頼まなければならなくなるのだろうな。となると経費が発生するわけで、それだったら役員手当を出して公募すればやってもいい、という人が出てくるのではないか、などと思う。
この本のお勧め度は〇。(◎最高、〇まあまあ、△まあ、◆あまり)