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お勧め小説 モーパッサン 宝石/遺産

今日の大阪は朝は曇り、日中は晴れ、夕方雨。なんだか安定しない。

気温は4℃~14℃。朝はやけに寒い。

昼前に郵便局に用があり出かけ、そのついでに昼食を摂る。

中華の店。

頼んだのは「海鮮と青梗菜塩味炒め」なんと読むのだろうか?

結構美味しかった。

会社から少し遠いが使えそうな店だな。

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今日のお勧め小説。

モーパッサン 「宝石/遺産」

たまには外国の小説でも。あの有名なモーパッサン

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「宝石」

内務省の主任、ランタン氏。ある娘を見初め結婚した。

妻はやりくり上手で心遣いも行き届き、ランタン氏はすっかり魅了された。が、ただ一つ、氏の不満は妻が芝居が好きなこととイミテーションの宝石類に目がないことだった。妻は芝居に行くときに宝石を身につけて出かかる、という訳だ。ランタン氏は芝居は嫌だし、安ピカの宝石にも興味が無かった。やがて妻は(突然のように)病気に罹って亡くなる。

ところがランタン氏の生活が徐々に窮乏していく。そこで妻が持っていた安ピカの宝石類を主文すれば少しは足しになるだろうと考えた。ためらいながら宝石店に持って行くと、、、

 

読後は何故?と思う部分があるのだが、まあこんなものかと。

私はこれだったら「首かざり」の方が断然いいのだが。「宝石」の方が文学的価値が高いとする先生もいるようだが、私にはよく分からない。

 

「遺産」

主人公のカシュランは一人娘と独身の義姉の三人で暮らしている。カシュランの妻は?どうだったか忘れた。問題はというか重要なポイントは、義姉が莫大な財産をため込んでいるということだ。その義姉の唯一の希望は姪の子供の顔が見たい、ということだった。血を分けた子供がいれば子孫安泰という訳だ。(自分が結婚すれば良かったのに、もう遅い)

当然それを目当てに娘には求婚者に事欠かない。そんな中でカシュランは同じ職場のある一人の男に白羽の矢をあてる。話は順調に進んで無事結婚する。だが結婚の事実だけでは義姉は遺産を譲ろうとはしない。あくまでも子供に拘る。簡単に子供が生まれると思いきや、、、

話しとしては面白いのだが、結局何が言いたいのかなと。

 

「難破船」

災害にあった時にそこに居合わせた人々が他人同士であっても連帯意識が生まれる。それが男女となるとひょっとして恋愛感情が生まれたりする。難破船はまあそんな話だ。災害でなくても男女の出会いというものは偶然のなせる技が多い。長い付き合いでも何も生まれないこともあれば、ほんのひと時で恋に落ち込む場合もある。一目惚れだな。そしてこれが後々まで結構引かれる。なんか分かるな。

 

「パラン氏」

尻軽女を妻にすると夫との間に生まれた子供は本当に夫との間の子供なのか、という問題は結構起こりえる。

主人公のパラン氏は真面目な夫。しかも収入は安定している。その安定な所を狙って女が寄って来るのだ。しかも尻軽女だった。唯一生まれた子を自分の子供だと信じてパラン氏は大切に育てるのだが、、、

しかし、この著者、このパターンの話が多いな。聞きかじりだがフランスという国は周辺もそうなのかも知れないが、夫婦の形が様々らしい。結婚して、別れて、再婚して、そしてそれぞれに子供がいる。そして現在は独身だなんて。日本ではちょっと、いや最近ではそうでもないのか。

 

「悪魔」

田舎の話というか、死にかけた老婆がいて息子がいる。家庭はそれだけ?良く分からない。農家なので、たとえ死にかけだとしても仕事が忙しい。大切な刈入れとかあるからだ。今はまさにその時。そこで息子は老婆の面倒を見てもらうそれ専門の人に頼む。といってもこちらもかなり老婆だが。でもまだ動ける。そしてその女と契約するのだ。当然報酬がいる。その駆け引きがまあ面白いといえばそうだ。

自分の身内くらいは家族が面倒見ろよ、と言いたいところだが、なかなかなあ。

 

モーパッサン、色んな話があるもんで。

個人的にはあまり引っかかるものが無い。

「首かざり」のような話をもっと期待していたのだが。

この本のお勧め度は△です。(◎最高、〇まあまあ、△まあ、◆あまり)