お勧め小説 2022年3月11日
今日の大阪は晴れ。徐々に春らしい天気になっていく感じだ。
今週ももう金曜日。あーあ疲れた。
ランチは少し贅沢に。
イタリアンで。今日はパスタではなく、魚の料理。
魚、あんこう?旨かった。
午後からも頑張れるって感じだ。
さて今日のお勧め本は。
「使命と魂のリミット」 東野圭吾著
図書館で借りたり中古本で買ってきたりしているので、出版されてから大分時間が経ってから手にするパターンが多い。新刊本をあまり買わないので著者には申し訳ない。
この「使命と魂のリミット」も新潮社より刊行されたのが2006年という。16年前ということになる。出版された当時の人気は知らないが、結論から言うと私的には同作家のベスト3に入ると考えている。あくまでも今迄読んだ中でだが。今後覆るかもしれない。むしろ期待したいといという所。
主人公は若き女性研修医。医者という職業は親や親戚縁者がその関係者だったという以外はよほどの目的意識が無いと目指せないものだ。時間もかかるし金もかかる。
主人公の氷室夕紀が医師を目指したのは自分の父が動脈瘤で手術を受けることになったのだが、ほぼ成功すると思われていたのが結果は、、、そして夕紀は医師を目指すことになった。
帝都大学病院で研修医として指導医や教授から学ぶ中で自分の父を執刀したのが指導教授であることを知る。
一方、大学病院には様々な人が治療にやって来る。そんな中である自動車メーカーの大物社長が手術を受けに来た。その事実を知ったある男がかつて自分の恋人を間接的にではあるが、そのメーカーの自動車トラブルによって取り返しのつかない被害に合う。そしてその復習に燃え上がるのだ。ストーリーの最後の1/4以降は一気に人を引き込ませて止まないものがある。
この本の中で「人間は生まれながらにして使命を与えられている」という言葉が印象的だった。個人的には還暦を過ぎた私ではあるが、自分の使命なんて今迄感じたことは無かった。今思えばその使命たるものは人から与えられるものではなく、自分で課すものなのだし、それが無いということはいかに自分が怠慢であったか、ということなのだ。
単純なことなのだが。忸怩たる思いである。
若いうちから自分の使命を感じることができる人は幸いかな。
この本のお勧め度は◎です。(◎最高、〇まあまあ、△まあ、◆あまり)